今回は奥村屋さんのラーメンのレギュ
ラーメニューで定評のある塩ラーメン
であるおくむらそばのつけそばバージ
ョンという事で大変期待しました。海老
油が効果的にタレにうま味の幅を与え
麺に絡み、食べる程に麺を口に運ぶ
速度を加速させ、気が付くと完食に至
っています。おくむらそばと同様に具
の絹さやが心地よい甘味を加え糸唐
辛子がキリッとしたアクセントを与えて
いました。はっきり言って、何故これが
今までメニューに出る事が無かったん
だよ…と言いたくなる作品だと思いま
す。
2002.7.25
800円 |
まず大量に浮かんだ揚げネギに引きつけられる
ビジュアルですが、それとは裏腹に主張はおと
なしめでした。というより、むしろ「良いアクセン
ト」としてはとても効果的だったと思います。普
通揚げネギを使ったラーメンですと、どうしても
揚げネギの香ばしい香りと味にスープが支配さ
れてしまいがちなのですが、その香ばしさと食
欲をそそるニンニクの香りを、魚介&白湯スープ
とのマッチングの中でうまく覗かせているのが、
とてもよかったのではないかと思います。また、
つけダレにつけた麺をほおばると、奥村屋なら
ではの食材の旨みが口一杯に広がります。醤
油つけそばでありながら、今回はまして揚げネ
ギを使っていながら、そのクドさが全く感じられ
ないのは、そのバランスの良さをあってのもの
だと思います。そして後味に残る、ほのかな酸
味。おそらくコレがバルサミコ酢の効果でしょ
う。揚げネギとの相乗効果もあってか、とても後
を引くものがあったというのがこの一食を通じて
の感想です。揚げネギの入るラーメン(今回は
つけそばですが)には、ほとんどの場合揚げた
時にでる油とネギ本来の甘みがスープに移り、
それが時に嫌味に感じるときがあるのですが、
このつけそばには嫌味になる甘みは全くなく、
それ以前に甘みそのものも極限まで落としてあ
ったように思います。あまりラーメン屋には馴染
みがないと思われるバルサミコ酢と、レギュラ
ーメニューとして使われている店のある揚げネ
ギですが、それらに頼って奇をてらった一杯を
作るのではなく、あくまで魚介&白湯をベース
にした上でそれらの食材を使うことで、これまで
になかった様々な味の表情を発見できるのが、
奥村屋の限定つけそばの良さではないかと思い
ます。
2002.8.3(パッチョ記)
800円 |