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発見者・ |
都内に在住のYTさん。 |
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種別・ |
巨大な、死霊の吹き溜まり。 |
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特徴・ |
都内某所に存在する。「カタカタ」と回転音をたてる。 |
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サイズ・ |
高さ60メートル12.5センチ/幅138メートル75センチ、厚み約4メートルと、巨大。 |
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主張・ |
「こっちに来い〜!みんなこっちに来い〜!」 |
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弱点・ |
生きてる人間たちの労働力・生活力。 |
Date: Sat, 16 Sep 2000 12:40
YTさんは、精神を病んでいますが、霊感は発達した人です。2000年夏のある夜、彼女がいつもの様に精神状態が緊迫していた時、気付いたら夜、表通りから窓を通して、自転車の車輪の回っている様な、カラカラという音が聞こえ続けている。最初は無視していたのだが、余りにも毎晩(一晩中)聞こえるので、何か変だと彼女は思った。よその家や隣の学校の物音ではないし、「ひょっとして自分は幻聴が聞こえているのではないか?分裂病にかかったのだろうか?」と、一人で思い悩み、毎晩その音が怖くて人の声を聞いて誤魔化す為(と、機会があったら、その話題を言い出したくて)、友人たちに長電話をするのが習慣になってました。ところが、
電話の向こうの声と共に、背後からは
キチンと「カラカラ」音が聞こえるのです。
「ウチ周辺全体の、土地そのものが持っているヤバさには、以前から気付いていて、あの場所の風からは、手に嫌なモノが刺さるし、地面からはただならない嫌な気が全開放出されているのが解る。でも、どうしたらいいんだろう?」
冗談抜きで怖くなり、ブラック隊員の部屋に避難しに来ました。ブラックは、地縛霊系死霊じゃないか、と考えました。幸い、ブラックは、死霊さんを宥める方法も少し知っていたし、霊感は無いけどそれなりに死霊さんを調べる技を持っていたから、「カタカタ」の正体を調べました。
「あの死霊、本当に車輪の形して回ってるから、『糸巻き車さん』て呼ぶね。車輪の回転に合わせて『お前もこっちに来い』って言ってる。相手の動きを止めて、謝罪するけど、一時凌ぎ策だよ。」
そうして、異様な対話が始まったのです。
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ブラック |
「動きを止めてごめんなさい!まだそちらには行けないんです」 |
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糸巻き車 |
「よくも止めやがったな、畜生」 |
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ブラック |
「本当にすみません、私たちは敵ではありません」 |
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糸巻き車 |
「みんな来い、全員来い」 |
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ブラック |
「私たちはやる事が沢山あって、行かれません、ごめんなさい」 |
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糸巻き車 |
「痛い痛い痛い熱い」「痛い痛い痛い熱い」 |
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ブラック |
「痛いんですか?熱いんですか?そこは戦場ですか?」 |
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糸巻き車 |
「そうだ」 |
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ブラック |
「そこには、大砲がありますか?」 |
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糸巻き車 |
「大砲って何だ?」 |
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ブラック |
「皆さん、鎧を着てますか?」 |
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糸巻き車 |
「着ている」 |
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ブラック |
「皆さん、甲冑を着てますか?」 |
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糸巻き車 |
「着ている」 |
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ブラック |
「そこでは弓矢が使われていますか?」 |
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糸巻き車 |
「使っている」 |
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ブラック |
「あなたの痛み・辛さ・苦しみは、よく解りました。ですが、すみません、私たちはそこには行けないのです。そこに住んでいて弱っている人は、あなたの敵ではありません。その人が回復してあなたと対話できるまで、大変申し訳無いですが、向こう三ヶ月だけでも動きを止めて、我慢して下さいませんか?お願いします、勘弁して下さい!」 |
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糸巻き車 |
「仕方が無い、今回だけは勘弁してやろう」 |
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ブラック |
「有難う御座います!本当に有難う御座います!」 |
こうして、その場は事無きを得ました。ところが、この話をMにすると、「除霊はキリがないから手を出さない。」と言った癖に、Mの知り合いの死霊さんに「糸巻き車さんを潰してくれ」頼んでしまったと言う。その時から、糸巻き車さんは(今まで右回りだったのに)左回りに逆回転を始め、ブラック隊員めがけてどんどん死霊を投げつけて来ます。ブラックは慌てて、即興で死霊さんヒーリングの波動を作り、飛び込んで来る死霊さんに浴びせたのでした。勿論それで済む訳はなく、Mに、糸巻き車さんに謝り、動きを止めるよう説得しろと頼んだのでした。
後日、なんとあの糸巻き車のど真ん中をぶち抜いて、高層ビルを建て始めたのです。それからは、「カタカタ」の音は止み、代わりに、こんな呻き声が聞こえてきます。
「うう〜ん、うう〜ん、工事がうるさい…休ませてくれえ〜…」
※西暦2003年3月12日、記※ |