|
「精神的肉体はどこまであるか、という議題じゃ。確か、そちの見立てでは、無意識の海に皆浮かんでいるのであろう?」 |
|
「そうです。精神的肉体の解りやすい例としては、カルテに書いてる『虚無脳』なんかが代表ですね。また、ユングの提唱していた『無意識の氷山』も精神的肉体に含まれます。俺の書いたカルテには、でか過ぎてアップできないけど。」 |
|
「その中に沢山トラウマが詰まってるんでしょ。」 |
|
「僕、兄たんに治してもらったよ、トラウマ。兄たんはセックスしながら治してくれたの。『ムトゥ踊るマハラジャ』のビデオ流しながら。そしたら、無意識の氷山一杯に赤ん坊が入ったの。」 |
|
「その赤ん坊は、来世のそちじゃ。好かったのう、治してもらって。」 |
|
「僕も兄様に治してもらったな。ありがとう、兄様!」 |
|
「無意識の氷山は足首から下にあって、左側がトラウマ、右側が救い。但し、興奮系の発狂をしている人は、無意識の氷山から足が飛び出てる。」 |
|
「そちの以前の師匠とやらがそうなのじゃろう。」 |
|
「そうなんですよ。で、縁切ろうとしたら生霊攻撃されたり、大変でした。」 |
|
「本来人助けをする気功師がそういうことをするなんて酷い話だよね。」 |
|
「その話題は辞めよう!話してると来るから(笑)。で、その無意識の氷山から、無意識の海の中へ、下に細い紐みたいな物が伸びてるケースもあるんですよ。」 |
|
「ひょっとして奥底で皆のそれが繋がっているのかもしれんのう。」 |
|
「だとしたら、ユングの学説は、目には見えないけど物理的に合ってる事になりますね。」 |
|
「人間の想像力には時々驚かされるのう。」 |
|
「全くです。」 |
|
「他にもあるのじゃろ、精神的肉体。」 |
|
「はい。人間には羽根が生えるって事が多々あるようです。」 |
|
「兄たん、前に僕にも生えてるって言ってくれたよね。」 |
|
「ニコラは芸術家だから、綺麗な鳥の羽根。かなり大きいよ。リュウもそう。」 |
|
「僕なんかには生えてませんよねえ?」 |
|
「いや、ヒーラー系だから蝶の羽根が生えてるね。」 |
|
「兄たんも第三の目と第四の目が開いた頃から羽根が生えたよね。僕、前に兄たんの羽根をたたんであげたよね。ちゃんと空色のリボンかけてあげたよね。」 |
|
「あの時は嬉しかったよ。自分の鬱も辛い時期だったし。ヒーラー業休んでいいって、ニコラちゃんが言ってくれて、ほんとに救われた気がした。」 |
|
「…そちたち、いちゃついたりしていいのう。ちょっと羨ましいぞ。」 |