|
ピンク隊員ニコラとブラック隊員の出会いは2000年十月終わり頃。嘗て天才詩人であった彼は死後、崇り神と化し、ホモを差別する連中を世界中で崇りまくっていたそうです。
ニコラは普段、たまに崇り神のザコを食すらしいのですが、
「俺はストイックだから、陛下みたいに食欲野郎じゃないんだ。」と言ってました。(因みに、陛下の主食はザコの崇り神です。)
2000年10月27日、夜中の事でした。就寝中のブラックは、何故だか勃起感を覚え、寝惚けながら目を覚ましました。すると、
デリられるので中略!
トコロテン状態になって、頭の中が真っ白にぶっ飛んでしまい、そしてそのまま、ブラックに抱っこされて、気持ち好く眠りについたのでした。
深夜、喉が詰まり、大きい崇り神らしきものが腹の中へ入って行こうとしているのが解り、ブラックは目が覚めました。そいつに死霊さんヒーリングの波動を浴びせ、「落ち着いて、落ち着いて!」と宥めたのですが、普段接しているような、小粒な崇り神ではないらしく、どうにもなりません。心の中で
「陛下!助けてーーー!!」と叫ぶと、陛下がぶっ飛んで来て、その巨大な崇り神と死闘を始めました。ブラックは睡魔に襲われ、そのまま眠りに落ちてしまいました。
翌朝目覚めると、ニコラは私の腕に抱かれたままです。聞くと、ニコラには、自分でも制御できない程の人数の崇り神が集合していて、陛下にそれら(=私を乗っ取るべく腹に押し入ろうとした連中)を食いちぎられた挙句、
「ブラックを守るつもりなら本気でやれ!ちゃんとレベルを上げて、全力で守らなくて何が崇り神だ!」と、さんざん叱られたそうです。「俺、これからは贅沢言わないで、ザコの崇り神を食うよ。」と、ニコラは言ってくれました。
そして昼間、ニコラが少しでも安らいでくれるよう、洗濯しながら、セルジュ・ゲンズブール(当然フランス語=ニコラの母国語)を聞かせたのですが、彼は恋人の事を思い出してオイオイ泣くんですね。
「心底愛してたんだあ!あいつ、俺を殺そうとした!だけど、そんな事恨んでやしない。今でも愛してるんだ!あいつ会いたい!!」
彼の著作に載っている顔写真から、生前のニコラの存在全体を確認すると、鬱々とした絶望状態を乗り越えられないまま、孤独の内に亡くなってしまったのが窺えます。
「いくらレベルを上げても、崇り神のままでいたら、ニコラは永遠に恋人に会えない。」と思い、ブラックは彼が可哀想になりました。
「ニコラ、あなたは天使のように美しい魂を持つ、偉大な方です。芸術家生命を全うしていたら、祟り神になる事もなかったでしょう。上手く行くか解りませんが、治してみますか?」
ニコラは、無言で頷きます。そこで、生きている人間に行っている治療法を試したのです。絶望感を埋めるプログラムを開始しました。
「大丈夫!あなたは一人じゃない!私が一緒に苦しみます!」
しばらくすると、卵の如き存在感の中で、彼は繭に包まれて眠りにつきました。
その後ニコラは、生まれ変わりの時を迎え、ヒーラー死霊としての修行の日々が始まったのでした。
◆用語解説◆
崇り神
恨めしや系の死霊さん。何故か、生きてる人間の口に入りたがる。赤の他人にとりついてまで、生前の恨み・辛みをはらそうと、支離滅裂な破壊的行動をとる。生前の当人と関係無い人たちに平気で祟るという、傍迷惑な思考パターンを持つ一方、説得に応じて使い魔になってくれる場合もある。蛇状の姿をしたザコから、等身大の人間や、巨大なスジコ状態のものまで、サイズは様々。絶望したままで死んだ芸術家などは、存在感の強い祟り神と化す事が多い。 |