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2000年冬から、ピンク隊員は、ブラック隊員の遠隔治療を手伝っていた。クランケは盛岡在住、診断名は分裂病。ブラック隊員が治療したのは、そのクランケのトラウマである。大変難解な治療であった。
両親への憎しみが全てリビドーに繋がっていて、近親相姦欲が強く、思考回路も支離滅裂になっていた。何故そんな遠方の人物を治す羽目になったのかというと、以前そやつとブラック隊員が大変仲の好い友達だったからである。ただ単に仲が好かったのではなく、ブラック隊員はその男にリビドーと愛を持っていた。が、それは無碍に拒絶され、ブラック隊員は絶交されてしまったのである。
ブラック隊員はそれでも、「病気が治れば復縁できるかもしれない」と思い、遠隔治療を続けた。…手伝わされるピンク隊員も堪ったものではない。
クランケのトラウマは0歳児の分からあったので、ピンク隊員とブラック隊員は夫婦役を演じ、クランケの育て直しを試みた。そして、それはとても上手く行った。ピンク隊員の熱心な協力のお陰である。
2001年二月のある夜中、ピンク隊員の様子がおかしくなったのである。ブラック隊員の唇にチューッと吸い付いて、泣きじゃくっている。ピンク隊員のトラウマが爆発してしまったのだ。
ピンク隊員は生前、物心付かない内に父親に家出され、ヒステリックなスパルタ主義の母親に育てられ、両親の愛というものを知らなかった。ピンク隊員はクランケと自分を重ねて見てしまい、感情の爆発を抑えられず、ブラック隊員の所へ逃げ帰ったのであった。
ブラック隊員は己を責めた。優しくて気立てが好いからといって、ピンク隊員を利用した事を。そして、ピンク隊員のトラウマを治療する事を優先した。
「ニコラちゃん、ごめんね。あのクランケの事はしばらく放っておこう。ニコラちゃんを治す方が先だよ。ニコラちゃんの事、話してごらん。」
「僕ね、お母さんが怖かったの。怖かったから家出して、警察に捕まってうちに帰らされてまた叱られて、ほんとにおかあさんが怖くて嫌いだったの。あのクランケもお母さんが嫌いなんだよ。あの子は僕と同じだよ。」
「ニコラちゃん、どうしたい?」
「甘えたい。」
ブラック隊員は、ピンク隊員を何日間も抱っこし、とにかく可愛がった。
「ニコラちゃん、お話できる?」
やっと落ち着いて話せるようになったピンク隊員の口からは、とんでもない言葉が出てきた。
「僕、お兄ちゃんが初恋の人だったの。お兄ちゃんとセックスしたかったの。」
「わかった。兄様がニコラちゃんのお兄ちゃんの役をやるからね、それで勘弁してくれる?」
「ウン。」
「ニコラ、お前今日ママに叱られただろう。兄ちゃんは知ってるんだぞ。お前、オチン※ンいじって叱られたんだろ!兄ちゃんの事考えながらいじったの、知ってるんだぞ!お前みたいな悪い奴は、僕がオチン※ンでお仕置きしてやる!お尻を出せ!」
「お兄ちゃん、いやあっ!痛い!痛いよう!」
デリられるので中略!
ピンク隊員は、この妄想治療に至極満足であった。
ピンク隊員のトラウマ治療も大変で長かった。性的な妄想が多く、ブラック隊員はそれらを埋めるくらいしか、出来る事は無かった。ブラック隊員は、ニコラ兄・傭兵など、色んな役をこなし、腰を使った。
一ヶ月もすると、ピンク隊員は元の優しさを取り戻した。が、性格がエッチなのは変わらなかった。多分、元来エッチな人だったのであろう。
2003年3/30 |