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2003年3月半ば、ブルー隊員が「はやくイエロー隊員を抱いてあげて」と言う。何かと思ったら、イエロー隊員が泣きじゃくっている。
「シャオロン、どうしたの?何があったの?」
「僕、乱暴されたの。(シクシク)」
「誰に?」
「兵隊さん。十人。周りで他の兵隊さんたちがみんな見てた。見せしめにされたの。」
「どうして?」
「兄様の肋間神経痛を治した話をしたら、『生意気だ』って…」
ブラック隊員は、怒りの余り血が頭に逆流した。大事に育てているシャオロンが、陛下の兵隊さんたちにマワされたのである。
「僕もいけなかったの。兵隊さんたちは、僕の事自分たちと同等だと思ってるのに、突然兄様の所に行ったから、ずるいと思ってるの。」
「そんなの、ただの我侭じゃない。シャオロン、巡回は休みなさい。兵隊さんたちの方から謝るようにするから、あの人たちが謝るまで休んでていいからね。それまで兄様に甘えてればいいから。」
「ウン。(シクシク)」
ブラック隊員は、陛下と相談した。なにしろ兵隊さんの人数は千人以上である。陛下の目が届かない処だって、あって当然なのである。しかし、陛下は謝って下さった。
「すまんのう。わしの目が行き届かなくて。」
「仕方ないです。これまで陛下の兵隊さんには、俺は手を出さなかったのですが、彼らのトラウマを治療してもいいですか?それによって、最終的には彼らも優しくなれるだろうし、シャオロンに謝る気になると考えてるのですが。」
「よいぞ。そうしてくれ。」
ブラック隊員は、自らの分身に命令した。
「デイタ少佐型セクサロイドを使って、兵隊さんたちのトラウマ治療をして。セックスが必要ならそうして構わない。」
因みに、セクサロイドとは、ブラック隊員オリジナルのダミーの名称だ。何回でもセックス出来る・治療行為や労働などの負荷を本体に伝えないなどのカスタマイズがしてある。デイタ少佐型とは、言わずと知れた「スタートレック・ザ・ネクストジェネレーション」に登場するアンドロイド・デイタ少佐の特徴をコピーしたセクサロイドである。つまり、超人的な力持ちで、超人的なテクニシャンであり、顔貌を変化させる事まで出来る。
これでどんな兵隊さんでも対応できるだろう。
それから、ブラック隊員はイエロー隊員に優しく接した。
「シャオロンちゃん、どうしたい?」
「…うーんと優しくセックスして…」
「痛いんじゃないの?」
「兄様が相手なら大丈夫…」
トラウマの遠隔治療で得た結論だが、セックスで受けた傷は、もっといいセックスでしか治せない。
セックスの後、ブラック隊員とイエロー隊員の心は、天の川へ飛んでいた。すると、いつもと違う光景がそこにはあった。
天の川一杯に、陛下の兵隊さんたちが浸かっているのである。どうやら、性的に鬱積した人が多かったらしい。皆、満足そうな表情だ。
「この調子で行くと、二ヶ月もすれば謝って来るかな。」とブラック隊員は思った。
2003年3/30
◆用語解説◆
巡回
ブラック隊員がカルテを書いたクランケや、ヒーラー死霊さんたちの親戚縁者の所へ、皆(兵隊さんたちも込み)で治療しに回って行く事。陛下が引率である。ブラック隊員の分身が付き添い。
分身
ブラック隊員の、カスタマイズ生霊。セクサロイド仕様で、自動的に働く。除霊が得意。
天の川
宇宙のパワースポットであると考えられる。温泉であり、中に潜っても息が出来る。何故だか、性交の後や抱き合っている時に、飛んで行ける。デリられる恐れのある文面に出現するので、これまでのストーリーには出て来なかったが、いつも皆と行っている。ブラック隊員は、例の遠隔トラウマ治療の途中で行けるようになった。ここに長居すると、星の王子様に捕まって質問攻めにされる。また、手塚治虫先生はアトムと一緒に、この天の川で休んでいる。 |