|
2003年4月9日深夜、鬱病で引きこもりのブラック隊員は、ヤフー掲示板を見ていた。
ブラック隊員がいつも見に行くカテゴリーは「メンタルヘルス」と「科学-オルタナティヴ」である。
この晩、いつもの様にサーフィンしていると、オルタナティヴの方に、明らかに祟り神が憑いている人の書き込みがあった。その人に返信を書いていると、その祟り神がブラック隊員の背後に来た。呼んだわけでもないのに、ドアから入るのではなく、いきなり背後に来るのは、祟り神の特徴である。
身長約1メートル、深緑色、ちょっとポケモンっぽい外見。ブラック隊員はそやつのスケッチを描き、そやつに見せた。すると、そやつは動きを止めた。この技をお札貼りと言う。

その時のスケッチ
ブラック隊員は、分身に命令して、そいつを外の広い場所で除霊させた。
何故広い場所が必要かと言うと、除霊している間に死霊の形状が大きく膨らんでくるからである。
翌日の午後、除霊した後の本体がピョコピョコと、ブラック隊員に付きまとってくる。身長は10センチばかりになって。
「どうした、お前はまだ祟り神を続けたいのか?」
「(無言でうなずく)」
「辛いのか?」
「(無言でうなずく)」
「痛いのか?」
「(無言でうなずく)」
「よしっ、隙が出来た!今の内に除霊しろ、すぐにここで!」ブラック隊員は分身に命じた。ブラック隊員は、除霊を分身に任せ、散歩がてらに買い物に出かけてしまった。歩いていると、少し遠くに桜の花が見える。満開の桜は、少しの風にそよぎながら、花びらをハラハラ散らしている。ブラック隊員が「いいなあ〜」と思っていると、
「ああ、桜が散る風情っていいねえ。」と、ブルー隊員が言う。
帰宅してみると、先ほどの祟り神が除霊されている最中であった。身長10センチしかなかったのに、天井に届く大きさにまで膨れ上がっていた。
「この様子なら、今日明日中には終わるかな。」と、ブラック隊員は思った。
2003年4/10
◆用語解説◆
崇り神
恨めしや系の死霊さん。何故か、生きてる人間の口に入りたがる。赤の他人にとりついてまで、生前の恨み・辛みをはらそうと、支離滅裂な破壊的行動をとる。生前の当人と関係無い人たちに平気で祟るという、傍迷惑な思考パターンを持つ一方、説得に応じて使い魔になってくれる場合もある。蛇状の姿をしたザコから、等身大の人間や、巨大なスジコ状態のものまで、サイズは様々。絶望したままで死んだ芸術家などは、存在感の強い祟り神と化す事が多い。
ここで出て来る祟り神は、集合体であるにもかかわらず、独立した意思を持って破壊的行動をしていた。
分身
ブラック隊員の、カスタマイズ生霊。セクサロイド仕様で、自動的に働く。除霊が得意。 |