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2003年4月10日夜、鬱病で引きこもりのブラック隊員は、またしてもヤフー掲示板を見ていた。
この晩、いつもの様にサーフィンしていると、カテゴリー科学・オルタナティヴのあるトピックスに、明らかに祟り神が憑いている人の書き込みがあった。ブラック隊員はどうにかしてそやつを除霊したい思いで、「来い、来い!」と念じながら、その人に返信を書いていると、その祟り神がブラック隊員の背後に来た。(ドアから入るのではなく、いきなり背後に現れるのは、祟り神の特徴である。)
ブラック隊員は一瞬、そやつを森の精か何かでは?と思ったが、よーく見たらやはり祟り神だった。祟り神の集合体は、深緑色をしている事が多いようである。身長約180センチ、深緑色、一つ目。以前除霊した「食肉祟り神」に似ていると思った。ブラック隊員はそやつのスケッチを描き、そやつに見せた。すると、そやつは動きを止めた。(前回も出てきたこの技を、「お札貼り」と言う。)

その時のスケッチ
ブラック隊員は、分身に命令して、そいつを外の広い場所で除霊させた。(何故広い場所が必要かと言うと、除霊している間に死霊の形状が大きく膨らんでしまうからである。)
翌日の午後、ブラック隊員はまたしても、桜を見に行った。満開の桜が風に花びらを散らし、桜吹雪となっていた。こういう情景は、年一回しか楽しめない。見られる内にたくさん見ておこうと思ったのである。

野性的な枝ぶり

見渡す限り桜

満開の桜

道一杯に桜の花びらが

桜の間には雪柳も
帰りがけ、除霊した後の本体がピョコピョコと、ブラック隊員の後から歩いてついてくる。身長は5センチ程になっていた。ちょっと可愛らしい感じだ。自室に入ってからブラック隊員はそやつに尋ねた。
「お前はまだ祟り神を続けたいのか?」
「(無言でうなずいては、首を横に振る)」
「錯綜しているみたいだねえ。」
「(無言でうなずく)」
「痛いのか?」
「痛いんです。辛いんです。」
「それじゃ、祟り神止めるかい?上に行くように除霊してあげるよ?」
「わーい!(ピョコピョコ跳ねて喜んでいる)」
「今すぐここで除霊しろ。」ブラック隊員は分身に命じた。
分身による除霊が始まった。やつは形状を変え、天井に向かって膨れ上がり始めた。
「この様子なら、明日中には終わるかな。」と、ブラック隊員は思った。
2003年4/11
◆用語解説◆
崇り神
恨めしや系の死霊さん。何故か、生きてる人間の口に入りたがる。赤の他人にとりついてまで、生前の恨み・辛みをはらそうと、支離滅裂な破壊的行動をとる。生前の当人と関係無い人たちに平気で祟るという、傍迷惑な思考パターンを持つ一方、説得に応じて使い魔になってくれる場合もある。蛇状の姿をしたザコから、等身大の人間や、巨大なスジコ状態のものまで、サイズは様々。絶望したままで死んだ芸術家などは、存在感の強い祟り神と化す事が多い。
ここで出て来る祟り神は、集合体であるにもかかわらず、独立した意思を持って破壊的行動をしていた。
上に行く
除霊すると、死霊さんは上に行く「愛情不足系」と、下に行く「恨み・辛み系」の二種に分かれます。下に行く場合は海に行くのだと、陛下が仰ってました。上にいく場合は天国かな??
分身
ブラック隊員の、カスタマイズ生霊。セクサロイド仕様で、自動的に働く。除霊が得意。
前回もそうだが、何故分身に除霊を任せるかというと、ブラック隊員が生で除霊をやると危険が伴うからである。危険とは、例えば、ザコの祟り神が口の中に入ったりする事。ザコは案外危険である。口の中から入って、体をのっとる場合があるから。(一応、ブラック隊員には、ザコ祟り神が入り込まないバリアを張ってあるが、用心に越した事は無い。) |