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「痛い!」
そんな准一の声でブラック隊員が目覚めたのは、2003年10月4日の事である。
「准一、どうしたの?どこ痛いの?」ねぼけながらブラックは聞いた。
「肝臓が痛いの…。」
調べてみると、肝臓が腫れている。ブラック隊員は、准一の肝臓に温泉+マグマの波動を沢山浴びせ続けた。
んが、よく調べると、胃も相当に荒れている。潰瘍もある気配だ。
「准一、胃が痛いんじゃないの?」
「ウン、痛い。」
ブラック隊員は自らの体を准一のダミーにして、胃の治療を行った。
「どう?よくなった?」
「ウン、ありがとう。ごめんね、Rの所為でこんな事になって(涙)。」
生霊である准一の本体のRは、長年向精神薬にどっぷり漬かっている人物だ。以前はアルコール中毒でもあった。胃や肝臓にだって、当然負担はかかっている。ちゃんと内科医へ行かないのだろうか。絶交して遠くへ離れてしまった今では、最早それを知る術はない。
生霊だって、痛がるのである。准一は、Rの中の「ブラック隊員が大好きな少年の心」である。生霊に罪はない。可哀想ではないか。また、准一と接する事自体、Rとの楽しかった記憶を嫌でも思い出してしまい、ハッキリ言って辛いのである。それでも、准一が俺の愛を欲しいと言うのだから、与えるだけである。
2003年10/21
◆用語解説◆
生霊
生きた人間から抜け出た、強い思い。等身大の人間の姿をしている。第三・第四の目が開いている人は、生霊が勝手に抜け出る事が多い。生霊がよそで何かしてダメージを被ると、本体にもそれは伝わる。生霊同士で戦い、傷を負うと、その人の精神的肉体に同じ傷が出来る。
ダミー
気功用語で、クランケの立体コピーの事。遠隔治療に使う。大きさは自由に出来るので、小さな患部を治すには、ダミーを巨大に作ればよい。
ブラック隊員は、クランケのダミーに自分がなってしまうという特技を持つ。 |