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ニューヨーク・世界貿易センタービル
「最後の102分間」
The New York Times より

2001年9月11日(3)

 危機は、二つのタワーで同じように起こり、同じように終わった。しかし経過は違っていた。

少なくとも37人の人々、多分50人以上の人々が、ノースタワーから飛び下りるのが目撃された。

しかし、アマチュアやプロのカメラマンが、近くの通りや建物から取った、ビデオテープ20本には、サウスタワーから飛び下りる人の姿はなかった。

どちらのタワーでも、煙の量と熱の量は同じであった。

しかし、ノースタワーでは、各階のスペースの約半分の場所に、約3倍の数の人が、閉じ込められたのである。

多くの人が、助けを求めてノースタワーの窓際に走った。

サウスタワーの場合、人々は、別のフロアへ移動出来る可能性があった。

飛行機が直撃したフロアでは、救助された人と、死を宣告されたものとの間に、容赦ない境界を作った。

その上下のフロアでさえ、衝突による被害は甚大であった。

2番目の飛行機の翼端はサウスタワーの78階のスカイロビーを切り裂き、一瞬にして、エレベーターを待っている数十人の人々を殺した。

サウスタワーでは、全体で、約600人の一般人が、飛行機の衝突で死んだ。

ノースタワーでは、死者1344人のすべてが、91階以上で死んだと考えられる。

衝突した場所から、遠い所にいたほど、より多くの人々が電話をした。

ノースタワーでは、衝突ゾーンの上側4階と、下側1階にわたり、殆ど沈黙状態の空間があった。

特に、二つのタワーの、直撃された階では、生存して、電話できた人は、ごく僅かだった。

これらの断片的なメッセージを繋ぎあわすため、タイムズは、犠牲者の家族、友人、同僚にインタビューし、携帯電話の請求書と救急電話の記録で通話回数を調べ、20本のビデオテープを分析し、15時間分の警察と消防のラジオテープを聴いた。

タイムズは、飛行機により破壊された状況を、最初に目撃した25人にインタビューした。

これらの人は、サウスタワーの場合は衝突階、または、それ以上のフロアから、ノースタワーの場合は、衝突階の、すぐ下のフロアから脱出した人達である。

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