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ニューヨーク・世界貿易センタービル
「最後の102分間」
The New York Times より

午前9時00分(ノースタワー崩壊迄1時間28分)

ノースタワー、106階、レストラン「Windows on the World」

「私達、どうすればいいんですか? 私達、どうすればいいんですか?」

役員と同僚によると、飛行機の衝突直後から、レストランマネジャーのDoris Engはロビーのファイアコマンドセンターに電話して、同じ質問を繰り返した。

レストランは煙で一杯になり、彼女は、彼女の責任において、170人の人々を誘導するために闘っていた。

群衆の中の多くは、情報や、そのための設備を提供するのが職業だった。

通信技術の専門家も、宴会場での会議に出ていた。

しかし、煙はますます濃くなり、電気もなく、何が起こっているのか殆ど分からない状況のまま、レストランは、急速に、孤立した場所になっていき、僅かの情報さえ奪い合うようになった。

「CNNを見るんだ」

会議に出ていたコンピューター科学者Stephen Tompsettは、妻にEメールを送った。

二人のアマチュア写真家が取ったビデオには、煙が猛烈なスピードで、ビルの最上階を襲い、そこの窓の合わせ目から、煙が滝のように流れ出し、煙の濃さは、飛行機が衝突した付近の階よりも濃かった。

最初の段階で、Rajesh Mirpuriは、彼の会社、「Data Synapse」へ電話し、咳き込みながら、10フィート先も見えないといったのを、彼のボス、Peter Leeは覚えている。

「Bloomberg」のセールスマン、Peter Aldermanは、彼の妹に電子メールで、煙のことを伝え、「俺、怖いんだ」といっている。

Ms. Eng とレストランのスタッフは、非常訓練でやったように、人々を107階のフロアから106階のフロアにある階段の近くの廊下に誘導し、そこにある特別の電話で、ビルのファイアコマンドセンターに電話した。

ビルの方針では、火災のあったフロアと、それ以上のフロアから、即時に、撤退することになっていた。

レストラン「Windows on the World」のように、離れた場所にいる人は、コマンドセンターからの指示があったとき、「または、条件が撤退すべき状況を示している時。」にのみ、撤退することになっていた。

しかし、事態は急速に悪化していた。

レストランの総支配人、Glenn Vogtは云った。

彼のアシスタント、Christine Olenderは飛行機の衝突から20分後に彼の自宅に電話した。

代わりに出たのは奥さんだった。

というのは、そのとき、彼は、トレードセンターの外の路上にいたのだった。

Ms. OlenderはMrs. Vogtに、避難する方法については、何も聞いていないと云った。

「天井が落ちてきているんです」

「床がめくれ上がっているんです」 

衝突後、20分以内に警察ヘリコプターが、ビルの屋上には、着陸できないと基地に報告した。

それでも、多くの人は、誰かが、なんらかの方法で救助することに希望を持っていた。

「動かないようにといわれたので、私はどこにも行くことができません」

「Windows」の従業員、Ivhan Carpioは、彼のいとこの留守電にメッセージ残した。

「私は、消防士を待つしかありません。」

しかし、消防士は、対応に奮闘していた。

これまで、ニューヨークで、四つと五つのフロアが、数秒で炎に包まれるというのを見たものは誰もいなかった。

ロビーのコマンダーは、どの階段が通行可能であったか知ることが出来なかった。

ほとんどのエレベーターは壊れてしまい、消防士は、階段を、津波のように押し寄せる避難者を掻き分け、重いギアを運び上げていました。

飛行機墜落事故の1時間後、彼らは、まだ、レストラン「Windows」の50階下にいたのです。

階下では、担当者が上部のフロアからの電話を捌いていました。


「Port Authority、the world trade department」の前ディレクター、Alan Reiss、は、

「タオルを湿らせて、顔を覆うようにしてください、他に出来ることはありません」と言った。

しかし、飛行機は衝突時に、上層階へ通じる給水管を切断していたのである。

ウエイターのMr. Maciejewskiは妻に携帯電話で伝えている。

「布切れをぬらすだけの水も見つからない、これから、花瓶の中を探そう」

といったと妻は言っていいる。

部屋にはほとんど水はなく、十分な空気さえなかった。

けれども、「cellphones」や「BlackBerries」等の携帯電話は、不足していなかった。

これらの機器や、僅かに残っていた使用可能な電話を使い、レストランにいた、少なくとも、41人の人が、ビルの外部の人と連絡が取れていた。

「Imagine Software」のPeter Mardikian は、妻、Corineと話している。

屋上に逃げようとして、最上階まで行ったこと、もう、余り長く話せないこと。

他にも、僅かに残った、通話可能な電話の順番を待っている人がいた。

Garth Feeneyはフロリダにいる、母Judyに電話した。

彼女は、最初、元気な声で、「ハロー」といった。

「かあさん」 Mr. Feeneyは云った。「僕は、今、雑談したくって電話したんじゃないんだ。」

「僕は、今、世界貿易センターにいるんだ、飛行機に激突されたんだよ」

 

スタッフの冷静な態度でも、緊張を抑えることは出来ません。

レストランの会計担当だったHowardの妻、Laurie Kaneは云った。

彼女が夫との最後の会話を終えたとき、誰かが叫ぶのが聞こえた。

「俺達は、閉じ込められたんだ」

会議の出席者、Gabriela Waismanは、彼女の妹と、連絡を保とうとして、11分の間に10回、狂ったように、電話した。

レストランのクレジット担当マネジャー、Veronique Bowersは、祖母Carrie Tillmanと、

「ビルに救急車がぶち当たったの」 と話し続けた。

Mrs. Tillmanは云った。

「それほど、あの子は混乱してたの」

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