所沢飛行場物語
開設 2006.05.01

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 2011.3.15.



民間飛行発祥の地 所澤

※奈良原格納庫




奈良原2号機

航空振興のために陸軍は民間飛行家にも飛行場を解放しています。



















気球研究会委員だった男爵奈良原三次海軍造兵中技師は研究会業務とは別に私的に飛行機の製作を行い、明治44年4月20日ころ所沢飛行試験場西側に木柱トタン屋根布張りの小さな格納庫を建て、奈良原式2号飛行機を格納しました。奈良原氏は東京飛行製作所(東京市淀橋区角筈十二社)の所長でしたので正式には同製作所所沢飛行機庫でしたが、通称:奈良原飛行機庫と呼ばれていました。
飛行演習の合間の5月5日に自ら操縦して高度5m距離60mの初飛行を行っています。最初の国産機の成功でした。
その後民間航空に専念するために海軍を去り研究会委員も辞して、所沢町寿町の大和屋金物店の離れを借りて住み、飛行機製作に専念、明治四十五年三月には研究会の援助をうけて四号機(鳳号)を完成させ、
所沢飛行場で飛行しています。ついに民間機として初めて一本立ちの飛行機となりました。

四月三日には川崎競馬場で日本人飛行士による最初の有料公開飛行がおこなわれました、二十日の飛行で着陸時に風にあおられて見物中の中学生にプロペラが触れ大けがをさせています。
日本における地上の飛行機傷害事件となってしまいました。
続いて五月には青山練兵所に皇太子殿下(のちの大正天皇)迪宮(昭和天皇)淳宮(秩父宮)光宮(高松宮)がお揃いのもと、帝都初公開飛行会を開催し大成功をおさめています。

                  

門下生だった大口豊吉、白戸栄之助、伊藤音次郎、後藤銀次郎らはま秋田新道の細村屋旅館(御幸町)に泊まり奈良原氏に協力しています。

東京飛行製作所は明治44年11月には解散され、試験飛行場の使用も困難となり、海岸の干潟を飛行場として使用することになり、翌年の五月に所沢から千葉県千葉郡稲毛へ移り、後に奈良原飛行機庫も取り壊されました。

稲毛海岸はこのために最初の民間飛行場となりました。

※帝国飛行協会所沢飛行機製作場

大正元年11月磯部鉄吉予備海軍機関少佐によって日本航空協会が設立されましたが、大正2年4月に帝国飛行協会と併合し、12月下旬、協会は所沢飛行場の西北、所沢町字所沢字福泉坊の地に、用地250坪、地代年36円で飛行機2機を収容できる木造格納庫の建設を始め、所沢飛行機製作所を設置しました。場所は飛行場を囲む土塁の外、後の中央格納庫西側に近い辺りで、軍用機の演習に差し支えない範囲で飛行場を使用させて貰っていました。

協会はパイロットの養成を事業の一つとしていたので、教材として磯部鉄吉予備海軍少佐をドイツに派遣し、ルンブラー・タウベ単葉機二機を購入して、この製作所で組み立て大正3年6月磯部飛行士が初飛行しています。この二機も同年10月、協会から陸軍に買い上げられ、大正3年(1914)第一次世界大戦が勃発し、青島戦線に派遣されました。

 

協会の尾崎行輝、扇野竹次郎が第一期委託操縦生として気球隊付を終え、この製作所で尾崎飛行士は尾崎式トラクター・曽我号飛行機を設計(大正6年4月)モ式一機(同8年2月)第2曽我号(同8年9月)が製作されたほか、ここから後藤正雄、佐藤要蔵飛行士による所沢=大阪間飛行(モ式、同7年4月)、飯沼金太郎飛行士による東京遷都50年記念所沢=洲崎間飛行(同8年5月)を行っています。




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