ポストガール



ポストガール 

著者 増子二郎

出版社 メディアワークス/電撃文庫

   戦争が終わった後、戦争のために人が減ってしまった世界  
  で、通信システムが破壊されてしまった地域への郵便物の配  
  達は、自意識システムを搭載した機械、メルクリウスが行う  
  ようになりました。メルクリウスのシルキーはその配達の仕  
  事などをしているうちに、自分にバグがあるように感じるよ  
  うになっていました。それはプログラムされたものでなく、  
  まるで「人間の心」のようなものなのです。                
   そんなシルキーと、配達の途中での出来事を綴ったのがこ  
  の「ポストガール」という作品です。                      
   この作品は短編集のようになっています。なんでもこの作  
  品は雑誌に連載されていたそうで、そのためだろう、と思い  
  ます。                                                  
   この作品の特徴は、表現の仕方と巧いまとめ方でしょう。  
  私はこの作品を全巻読んでないのですが、いままで読んだ話  
  はすべて各話毎に綺麗にまとまっていると思います。なんと  
  いうか、すべて納得のいく終わり方をしています。表現です  
  が、全体的に丁寧であり、話の前後に詩的な表現といいます  
  か、綺麗な表現をされています。                          
   なんとなくではありますが、「キノの旅」という作品に似  
  ているのではないかと思います。「キノの旅」はほとんど読  
  んだことがないのではっきりとはいえませんが、そんな気が  
  します。もしかすると、「しにがみのバラッド。」という作  
  品にも似ているかも知れません。まったくの勘ですが。      
   ほっとする短編集というかそんな作品だと思います。いつ  
  もは危機迫るような作品を読んでいる人のちょっとした息抜  
  きや、のんびり読書する人におすすめの作品です。          


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