ちーちゃんは悠久の向こう



ちーちゃんは悠久の向こう 1完結

著者 日日日(あきら)

出版社 新風舎/新風舎文庫

   モンちゃんこと久野悠斗の幼馴染のちーちゃんこと歌島千  
  草は幽霊が好きで二人が小さい頃は押入れで怖い話をモンち  
  ゃんに聞かせていました。高校生になり、もちろんそんなこ  
  とはしなくなっていましたが、モンちゃんにとってちーちゃ  
  んはとても大切な友達でした。ちーちゃんの幽霊好きは健在  
  で、高校のオカルト研究会に入りました。そこでちーちゃん  
  は学校の七不思議を調べることに。そのひとつ、苔地蔵様を  
  調べることに付き合ったモンちゃんは、その地蔵を起こすた  
  めの儀式に参加してしまいました。苔地蔵様は願いを叶える  
  といい、ちーちゃんはそれに答えました。                  
  「あたしに、幽霊を見えるようにしてください」            
  そうして二人の日常が壊れていくようすを描いた作品がこの  
  「ちーちゃんは悠久の向こう」という作品です。            
   表紙の裏、バーコードなどがある面の紹介文に「新感覚の  
  ジュブナイル・ホラー」と書かれていたのですが、イマイチ  
  ジュブナイル・ホラーの今が分かりません。誰か気の良い人  
  教えてくださるとうれしいです。                          
   ともかくこの作品は人間関係の怖さが書かれていると思い  
  ました。登場人物の多くが人間関係に問題をもっていて、そ  
  れが原因でいろいろなことが起きていく。そんな様子が書か  
  れていると思ったからです。苔地蔵様の事件などの非現実的  
  なことを除けば、現実にもありそうなできごとだとも思いま  
  す。                                                    
   書かれ方もよくまとまっていて、解説のほうには著者は天  
  才であるというようなことが書かれていて、天才の文章って  
  こういうものなのかと思いました。そんな私は凡人ですが。  
   新耳袋より怖くないけどホラーの部類ですから、ちょっと  
  怖いのは苦手だけどちょっと位怖さがあったらいいな、とか  
  思っている人には良い作品だと思います。                  


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