アブラハム・マズロー(欲求の階層)
「マズロー博士の人間欲求は、全部で5段階」

☆最初にくるのは「生理的欲求」と呼ばれるものです。
性欲、食欲、睡眠などのことで、ふつう本能や欲望といわれているものです。
生命を支えるために絶対に満たされなければならないものです。
☆次に現れるのが「安全の欲求」です。
空腹のときは恥も外聞もなく食物を求め、そのために危険をおかしても平気ですが、それが満たされると今度は自分の安全ということを考えるようになります。
☆その次に出てくるのは「所属の愛の欲求」です。
これは自分をなんらかのかたちで社会の一員として存在させたいという欲求です。
対象を必要とする愛する行為もこの中に含まれます。
☆次に第四の欲求として「承認の欲求」が出てきます。
これは一般に自尊心と他者からの承認の欲求といわれるものです。
自分が人よりもすぐれているところへの自信、能力への確信、達成の実績、自立の確認、こういったものによって自尊心を満足させたいという欲求と、そういったことを他者からも認めてもらいたいという欲求です。
他者から認められた証として、表彰、名声、地位、評判などがこの欲求の具体的な内容になってきます。人間はただ社会的集団に帰属するだけでは満足しない。帰属すればしたで必ず自分が他人から承認されることを望むというのです。
☆最後にくる第五の欲求が「自己実現の欲求」といわれるものです。
第四の欲求まで達した人間は次に「なれる可能性のある最高の存在になりたいという願望をもつ」(マズロー博士)。これが「自己実現の欲求」ということです。
すなわち、他人と自分との間に境がなく、心の命ずるままに行動して、気づいてみたら、世のため人のための行ないになっている。そのような理想郷の世界ではないでしょうか。
◆もっとも現実の人間にあてはめたとき、みんながみな第五の欲求まで到達するわけではなく、「自己実現の欲求」まで到達する人はむしろ少ない。第三の「所属と愛の欲求」まではほとんどの人が到達しますが、そこにとどまってしまう人、あるいは第四の「承認の欲求」止まりの人がほとんどのようです。
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