エピソード 6
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せんだみつお談 |
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平成12年9月22日、酒気帯び運転で前の車にオカマを掘ってしまった「せんだ当て逃げ事件」があった。事件後、いろいろな人から激励や叱咤の言葉を頂いたけど、一番ウケたのは、やっぱり長嶋さんの言葉。早速、電話をかけてきて「せんだクン大変だったね。大丈夫?死刑にならない?死刑に」。ならない、ならないって。「当て逃げねえ。当て逃げって言葉が悪いからヒットエンドランにしましょう。それも
"盗塁失敗" だって。もう笑ったよ。そして泣けたね。別にウケようと思っているわけじゃないし。天才だよあの人は。 |
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中山大三郎談 |
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| ハワイ、オアフ島のミッド・パシフィックCCで、ミスターこと長嶋さんに会い、いろいろと話をした。私はスタートが迫ってきており、時間を気にしながらの話だったが、長嶋さんはただひとりである。一緒にラウンドするはずの人たちが、なかなか現われない。ポツンと、時間をもてあましているところに、私が話し掛けたものだから、渡りに舟とばかり、話ははずんでいた。 「ところで長嶋さん、以前、キューバにいらっしゃっいましたよね」「ええ、ええ行きましたよ。すばらしいベースボールを見てきましたよ」「そのとき、旅行をコーデイネートして、同行した中山という男がいたかと思いますが・・・」「ハイ、ハイ、たしか、中山和郎さんです。お世話になりましたねえ」「その、和郎は私の弟なんです」「あ、そうですか、そうなんですか」中山・・・大三郎さんの弟さんが中山・・・和郎さん。週刊プレイボーイの記者をなさっていて、いろいろ世話していただきましたよ」 「長嶋さんのすごさを、その、キューバのことで、さかんに話してましたよ」「ほう、どんなことですか?」「たとえばネ、キューバでのゲームを見ながら、あ、こんどの打者、彼はいいですね。いいですよ。かならず打ちますよ。ま、見ててごらんなさい・・・なんて、さかんにおっしゃって、しかも、それ「ははあ、それは、きっと、x△○・・・(ちゃんと名前を言ってくれたが、私が忘れてしまった)のことだと思います。 |
いやいや、素晴らしい選手でしたね。いやいや、素晴らしい選手でしたね。あの当時ですから、ネ、共産主義で、出国できませんでしたからね。つれて帰りたかったですねえ」「そういう選手が、他にもいたんでしょう?」「ええ、ええ・・・」と、言って、野手二人と、投手ひとりの名前を挙げるのだった。 同行したすべての人の名前、キューバでのスケジュールまで、なつかしそうに話してくれるのであった。 長嶋さんは、もの忘れがはげしい、とか、選手の名前をなかなかおぼえない、などと言われるが、「大事なこと」には、すばらしい記憶力を発揮できる人なのだろう。 それにしても、と思う。キューバ行きは、そのときから十数年もさかのぼる話なのである。長嶋さん、きっと、その数人の選手、ほしくてほしくて仕方ないくらい、すばらしかったのだろう。「あ、中山さん。ボクはネ、キューバから帰って、「ネバーギブアップ」という本を出したのですが、そのテープ起こしから、資料の整理なども含めて、弟さんにやってもらったんですよ」ちょうどそのとき、スタートの知らせに、私の妻がやってきた。 ミスターに紹介すると、「あ、そうでしたね。再婚なさったんでしたね。では、こちらが小川宏さんのお嬢さんで・・・」 長嶋さん、すごい記憶力ですよ。これ、大マジにマジな話ですよ!
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