「首を、か…」
ジェオ、複雑な顔。
「俺、想像しただけで吐きそう…」
見た人はどうすりゃ良いんだよ。
「でもどうしてランティスさんだけが後からなのでしょうか?」
「先にフェリオとアスコットが入ったみたいなんだ」
「でも留守番って訳じゃないわよね。そんなタイミングだったら」
「うん…なんなんだろ?」
夜の夢まで分からぬ事態。
「…」
プレセアが考え込むことがある。
「エスクードを取った後…創師の許に行くわけよね。私のように」
「だと思うけど…」
「それがどうかなさいました?」
「あ、いえ別に…」
理由はクレフも知っている。
魔法騎士は忘れていた。
「おらぁ!!」
「凄い口調だな、本当に」
「余計なお世話だ」
「…」
剣士三人が魔物を倒していく。
アスコットは…また寝た。
理由:森に入る前に、新たに数体の魔獣をセフィーロから呼び寄せた。
「ぷぷぅ!!」
旗振って応援。黒モコナ。
でも黒い帽子の上にいるから目立たない。
現在はナビゲーションモードではないんかい?
「キリがないな」
「行きの時に言ってた強い力って言うのはないんじゃないのか?」
「かも知れないな…」
フェリオとリームはよく喋る。
「モコナはアッサリとアタランに案内したしな」
「お前の所だけなんだろ。そういう仕掛けっていうのは」
「むぅ…」
喋りながら魔物を倒すのって、どうよ?
しかもそんな彼らの話をよそに次々と魔物を切り刻むランティス。
魔獣は彼らの"開拓"した道を歩み行く。
「大体、寝てるやつがいる時点でおかしいだろ!!」
「しょうがないだろ。異世界から招喚してるんだ」
「それが戦う奴ならまだしも、戦う様子がないじゃないか!!」
「何を招喚するかはあいつ次第だ。まぁ頼む時もあるけどな」
「たく…あの黒いのが何喋ってるか分からないし」
「それは確かに不便だよなぁ」
というので
ポカッとモコナにピコハン喰らった二人だった。
『何しやがる!!』
「ぷぷぅ!!」
前、と指差すモコナ。
魔物がいる。
『それはどうも!!』
二人がかりで斬っていく。
コミカルなやつらを横目にランティスの通った跡は魔物の死骸がズラリと。
「ぷぷぅ!!」
モコナが指差す方向に進んでいく。
そうでなきゃ迷ってプレーリーの許に戻れない。
やがて…
ランティスは足を止めた。
「どうした?」
「邪気を感じる」
『何!?』
「まさか森の結界か!?」
「行けば分かるだろう」
『おいおい!?』
先々行くランティス。追う者アリ。
1分も経たぬうちにまたランティスは足を止めた。
同時に、これまで以上の魔物が襲ってきた。
「急に数が増えやがった!!」
リーム、応戦中。
「しかも強い!!さっきまで戦ってたやつらがカスのようだ!!」
「やっぱり仕掛けがあるってことだ!!」
フェリオがリームを支援。
ランティスはようやく魔獣の支援を受けて戦う。
アスコットを腹の袋に入れた魔獣は硬化し、その間に他の魔獣が攻撃する。
「するじゃないか。攻撃」
「…」
ハイハイ、と言わんばかりに斬りつけるリームでした。
セフィーロ城。結局進展していない議題、"消えた奴ら"(ぉぃ)
とりあえず一旦解散になった。
チゼータの姫達とアスカはある部屋に行った。
それは…
『あああああー!!!』
「な、なんだ?」
「ここ使ってる人ってタータ達だったの!?」
「そうだが…どうした?」
「ここ、私たちが使ってた部屋だったんだ」
「あら、そうだったの」
タトラ、平然としてるが…
「な、ならフウはどこで寝てたのじゃ!?」
「えぇと、この辺ですわ」
「おぉなんと!!わらわもここで寝てたのじゃ!!」
アスカが男なら間違いなくストーカーだ。
「爺とサンユンは隣の部屋を借りておるのじゃ」
「あら、近いですわね」
「ジェオ達は?」
「あの人達はその更に向こうの部屋よ」
「じゃぁ後で行こうっと」
クレフの部屋。
その中にはプレセアもいた。
「重なるのか」
「え、えぇ…」
外に聞こえない声。
カルディナとラファーガはドアに耳を当てていた。
「聞こえへん…」
「そうまでして知りたいか?」
「親友やもん。力になりたいやん」
「もしこのまま…伝説と同じなら、プレーリーと言う人は…」
「それにしても…驚くしかないな。まさかセフィーロの伝説と同じような事が異世界にもあろうとは…」
「王子とランティスは最も近い人を失いましたし…」
「アスコットは三人の中で唯一人を殺めた事がある。だが、後悔は消えぬ」
「どうして彼らが…皮肉にも程があります!!」
「まったくだ。何故彼らが…」
握られた拳。滲み出る怒りと辛さ。
『終わったぁ!!』
真っ二つにされた魔物から姿を現すフェリオとリーム。
「あれか」
ランティス、何か発見。
「やっぱり、俺の言ったとおりだ」
「ウソだろ…」
セフィーロとは違う。
そう思ってても、現実を見せ付けられている。
日本だったら標準的な墓。
そんな形をした石から邪気は溢れ出し続けている。