(伝説の戦いに加担した者以外は…ただ付いて来ただけか)
とは思うものの…
「どうしたのだ?」
「あ、いやその…」
光、対応に困ってる。
クレフの許に耳打ちに行きまして。
「ジェオ達はプレセアのことは知ってるのか?」
「いや」
「じゃぁ…言わない方が良いよね…」
「あぁ」
「何をやってるんだ?」
「さぁ。俺たちには聞かれたくない話でもあるんだろ」
ジェオ、ズバリ。
「でもよぉ、これだけ沈んでると国のほうがやばいんじゃないのか?」
ザズ、単純ながら決定的な一言を言った。
既に夜を迎えたセフィーロ。
そんな中魔物が出れば、被害は拡大する。
「くそっ!!」
「ったく!!ぜぇっ対タチ悪いモンばっかや!!」
ラファーガとカルディナは猛ダッシュをかけた。
クレフとプレセアもハッとした。
「やれやれ、それじゃぁやりますか」
「NSX、GTO発進準備かかれ!!」
オートザムも手伝ってくれるようだ。
「ジェオ!!ザズ!!」
「感謝して貰いたいね」
そう言って二人は走って行った。
「行くわよ、タータ」
「分かってる!!」
チゼータはその場で踊りだした。
『いでよ、我が守護精霊、ジン!!』
二人のかけ声と共に、城の外には赤と青のジンが出た。
「で、出たぁ!!マッチョな精霊〜!!」
海、苦手意識は克服できず。
「何が不満なんだ?」
「あんなマッチョなのが精霊って言うのが…」
「良いじゃないか別に。私は気に入ってるんだ」
「しゅ、趣味悪〜い…」
「何ぃ!?アスコットならともかく、私が趣味悪いだと!?」
タータ、カチンとな。
「だってああいう可愛くないのが精霊なんでしょ!?」
「可愛くないのならアスコットの魔獣がそうだろ!!」
「あの子達の方がまだ良いわよ!!」
「じゃぁお前の方が趣味悪いじゃないか!!」
「なんですってぇ〜!?」
バチバチと目線でステーキが焼けそうな状態。
『フンッ!!』
「あらあら、喧嘩はダメよ。二人とも」
タトラ、余裕の笑顔。
でもふと二人が右手を見ると…
持ってる。鞭のような剣を持ってる。
左手には銃を…
『ひぃぃぃぃぃ!!?』
二人は抱き合って怯えた。
「サンユン!!紙と筆を!!」
「ハッ!!」
何故今持ってる…。
アスカはサササッとサンユンを描いて…
「おぉそうじゃ!!」
何か思いついた様子。
「な、何でしょうか…?」
アスカは風をジィ〜…と見つめ、
そしてサササっと紙に風を描いた。
「これ、私…?」
指を動かし、
「奥義!!画竜点睛の術!!」
ハァッという掛け声と共に絵から二人は飛び出し…
外を見れば、巨大サンユンと巨大フウがいる。
「ふ、風が…」
「風ちゃん…良いなぁ…大きくなって…」
「ってあれは私じゃありませ〜ん!!」
珍しいツッコミの風。
「なんじゃ、しょうがないのう」
『え?』
そして…
「ハァッ!!」
『えぇぇぇぇぇぇぇ!!?』
こうして、巨大魔法騎士がセフィーロに降臨した。
「どうじゃ!!我が奥義は!!」
「ハ…ハハハハ…」
「う、うそ〜…」
顔が引きつり気味な光達だった。
改めて光たちはクレフを見た。
その目が語るものは既に知っている。
「…ふぅ」
『え?』
「お前達に戦わせるなど、忍びないんだがな」
「でも」
「本来なら私たちだけでやるべきことだ」
「でも!!」
「どうしても、やるのか?」
クレフの問いに、三人は首を縦に振った。
「やる。ただでさえランティス達がいないんだ」
「それに、なんてったって私たちは魔法騎士なんですもの」
「セフィーロの平和を守る事が、私たちの使命ですから」
「やれやれ…変わらないな」
そう言うと、杖を持ち直した。
「魔法伝承!!」
眩しい光りが三人を覆う。
その場にいたその他の人達は目を覆った。
炎流に包まれた光
水流に包まれた海
気流に包まれた風
防具を纏い、戦えるようになった。
だが、これだけでは足りない。
「今どの段階なんだ!?」
「3つ目だよ。あれ?武器は?」
「この剣だけでやれってさ。ランティスが」
「え?でもさっき全力でやっちゃったんだろ?」
「だれのせいだとおもってやがる」
その声が低く怖い。
アスコットは汗一つ。
「じゃ、じゃぁ行くよ」
「おぅ」
飛び出していく人間。
「衝電破激!!」
「どぉりゃぁぁ!!」
果たして通じるのかと思えば、
「よし!!効いたぁ!!」
「だぁぁ!!くっそぉぉ!!」
フェリオはまた弾かれた。
「しょうがないなぁ、衝電破激!!」
「ちくしょぉ…!!」
セカイアの魔獣は再び姿を変える。
「成虫になった…!!」
アスコット、計画通り。