「照準よし…Go!!」
その声と共に、GTOの右腕から連射されていく弾丸。

『キャァァァア!!』
「な、何!?」
「一体どうしたんですの!?」
海と風は事情を知らない。
だからいきなりの音に耳が痛くなった。

魔物はモニターにハッキリと映っていた。
そして、そこに弾丸が命中し、消滅していった。

「凄い…」
光は呆然と見ていた。

「ま、ざっとこんなモンか」
「凄いよジェオ!!」
「ま、俺だって訓練はしてるんだからよ、本当はもっとすげぇモンもぶっ飛ばしたかったんだがな」
「え」
「でもそれ使っちまうとセフィーロがヤバいからなぁ」
「ダ、ダダダダダダダメだよ!!」
光、大慌て。
そこに…

「おい!!何があったんだ!?魔物か!?」
タータの声が入り

「何故妾にも知らせんのじゃ!!」
とアスカから苦情が来て

『魔物が!?』
と、海と風の声も聞こえてきた。

「通信してるのか?」
「ん?まぁな。さてと」
ジェオはコクピットを立った。

「ジェオ!?」
「適当に言い訳しといてくれ」
「いっ!?」





フェリオたちは詳しい事情を知るため、先ほどの酒場に戻った。
アスコットも魔獣をしまった。下手な騒動は起こしたくないから。

「ぷぅ!!」
『まだ飲むな』
「ぷ…?」
酒好きは"相方"の影響かも…
プレーリーも固まって動けなかった。

「や…やっぱり…?」
「昼から飲むなよ」


「…で、そのアリーナってのが俺たちの…いや、アスコットの探している招喚士なんだな」
「探している?どういうことだ?」
「…止めなくちゃいけないんだ」
「は?あいつをか?」
「その人が僕と同じなら…多分、戦いは長くなる。でも僕らだって生き残る為に勝ち続けていくよ。…でも、その犠牲が…」
今でも悔やむ、止められなかった歯車。

「アリーナに直接会って話がしたい。でないとアリーナが苦しむだけだ!!」
「お、おい!!落ち着けって!!」
アスコットは思い切りリームの両肩を掴んでいる。
正直、顔も近い。
ま…彼は彼女を女だと思っていませんが。

「大体、俺もあいつの場所なんて知らねぇよ」
『え!?』
「途中でランティスに見つかって逃げたんだろ?そんな事まで打ち合わせなんかしてないから俺にも分かるかってぇの」
「そうか…」
アスコット、少しガックリ。
ようやく肩から手が離れた。

「う〜ん…じゃぁどうしようかなぁ…」
アスコットの苦悩は続く。

「だったらおびき出しちゃえば?」
プレーリーの提案。


「それが昔の俺たちの作戦だったんだよ」
「え?」
「昔の?」
プレーリーとリームの疑問。

「僕は復讐の事しか考えてなかったんだ。そこにフェリオが来て、何故か協力してくれたんだ」
「まぁ…面白そうだったしな」
『お、おもしろ…?』
「フェリオは気分で動くからなぁ…」
アスコットが溜め息をつきながらぼやいた。
リームとプレーリーは唖然としていた。

「さてとっと…じゃぁどうする?行くか?」
「…この街に泊まろう」
ランティスが提案した。

「奴は近くにいる」
「分かった」
フェリオも頷いた。
アスコットは何も言えぬまま勝手に事が進んでいく。

「泊まると言っても金がないぞ」
「あら、私一応持ってるわよ」
「でもそれは俺たちの為に使って良い金じゃないだろ」
「良いわよ別に。どぉっぷり浸かってあげようじゃないの」
『どぉっぷり使う…』
金の亡者、出現…?

「そうじゃなくて…伝説に中途半端に関わるよりも、抜け出せないところまで行って行って行きまくってやるわ」
「プレーリー…?」
「…あなた達の言った事が本当にそうなるとしても…私はもう逃げられないの」
彼女は真剣な顔になった。

「クリーシャのこともあるし、それに…」
『それに?』
ハッとしたプレーリーは

「あ、な、なんでもないわ。アハハハ…」
と誤魔化した。
疑問を持たない人は伝説に関係無い者だけだった。

「伝説…?何かあるのか?」
リームが喰いついてきた。

「ん…まぁ…ここで言う事じゃないわね」
周りには人が多い。
悲劇伝説をここで言うわけにはいかない。

そのとき…

「キャァッ!!」
『何だ!?』
プレーリーが悲鳴を上げた。

「なにするのよ!!」
「良いじゃねぇかよ別によぉっ!!」
『…よくいる酔っ払いか…』
もはや呆れる以外できないらしい男たち。

「たく…しょうがないなぁ」
「一斬りだ」
『ぉぃぉぃぉぃぉぃ』
リームをフェリオとアスコットが止める。
女らしさが出た一面…?

「じゃぁ交差斬りだ!!」
『だから殺すなって!!』
「おまえらには分からないだろ!!」
『…』
何かを疑う目

「な、なんだよ」
『…襲われるのか?リームが』
「るっるせっ!!どうせ俺は男女だ!!」
ぷいとなった。

もうどうでも良い気がしてるランティス。



「たく…待ちくたびれちゃったから自分で倒しちゃったわよ」
『だろうと思ったよ』
手を出した男はノビていた。

(そりゃプレセアよりも過激だからなぁ)
(僕らが手を出したら"楽しみを奪われた"なんて言われかねないし)
これぞまさしく珍道中?

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