「変なコトさせたら承知しないわよ」
プレーリー、背中に武器満載。

「しねぇよ」
彼は汗ジトで言った。

「まぁマジメな話になるが…お前がどこまで知ってるのかを教えてくれないか?」
「え?」
「この伝説の事、メルビル側についた人間、他に知ってること、それを教えてくれ」
「それが…罰か…?」
「負けたんだから文句は言わせねぇぞ」
フェリオ、誘導尋問?

「…」
リームは考えさせられているようだ。

「…分かった。だが」
『だが?』
「合っているかどうかは俺にも分からない」
「…あぁ、良いぜ」


「俺は伝説の事は村長に聞いたんだ。セカイアに危機が訪れる時、異世界から魔法騎士がやってきてこの世界を救う、と」
「どうしてそんな伝説を村長が知ってるんだ?」
「昔からこの国に伝わる伝説だったらしいんだ」
「以前にも魔法騎士が現れたのか?」
「いや、お前達がはじめてらしい」
淡々と会話を繰り返すフェリオとリーム。

「どうやって救うか、知ってるか?」
フェリオが核心を突く。
アスコットとプレーリーはハッとしたが、

「いや…そこまでは俺も知らないが…ようはメルビルを倒してリュビを助けるってことだろ。リュビはこの国を決める者だからな」
「……」
「だが…お前達の実力でメルビルを倒せるのか?俺はそうは思わんね」
バカにしてるような顔で言った。

「じゃぁお前ならどうなんだ?」
「俺か?そんなもん俺じゃぁ無理だ。勝てるのは多分クリーシャ位だろうな。…あ」
「どうした?」
「あるか…方法が」
『何!?』
アスコットとプレーリーが顔を近づけてきた。

「魔神だ」
「魔神か…。…ってちょっと待て」
フェリオ、ようやく気付いた。

「セカイアの魔神ってどういうものだ!?」
「そうだ!!ここはセフィーロじゃないから…!!」
ようやく気付いた。

「別の魔神だろう」
冷静に言う声に皆背中がゾクッとした。

『ラ…ララララランティス!!』
「世界が違う」
そういう問題か?と皆思わず心でツッコんでしまった。
でも確かにそういう問題なんだが…

…いつからいた?

「お、俺もよくは知らないんだ」
「…名前は?」
「いや…伝説だからそんなに詳しいものでもないしな…」
「そうか、相手は?」
「それは最初に会った時に言っただろ。アリーナに氷使い、扇使い、それに剣師だって」
「俺は聞いていない」
『……』
疲れる人だ…。

「氷使いに扇使い…剣闘師…」
プレーリーは思い出しながら。

「まさか…」
「知ってるのか!?」
「知り合い…かもね」
「そうか…!!プレーリーだったら分かるはずだ!!」
「アルシオーネやラファーガのようにか!!」
『誰それ?』
セカイア人はそんな人しらない。

「教えてくれないか、名前を」
「氷師のロコゥ…操師のカイシア、それに…最強の剣闘師であり親衛隊長の…」
「アオメか!?」
ガタンと立ち上がったリーム。

「え、えぇ…あくまでも私が知ってる強い人達なら…間違いないわ」
「知り合い…じゃぁどうして止められなかった!!」
リームが胸倉を掴む勢いだった。

「他の奴は知らないがアオメはセカイアの剣士なら知らない者はいない!!あいつに勝てる奴はセカイアにはいない程の腕前だぞ!!」
「多分…操られてるんだと思うよ」
アスコットが言った。

「何…!?」
「セフィーロ最強の剣闘師は神官に挑み敗れた。その後に操られて魔法騎士を襲ったんだ」
フェリオは分かりやすく説明をしたいと思っているが…。

「じゃぁなんだ!?アオメはメルビルに敗れて操られてるってことか!?」
「俺たちの伝説と同じなら、な」
冷静にフェリオが語る。

「…お前達の伝説ってなんだよ」
リームが訊き返した。
アスコットは驚いたが

「聞く覚悟はあるか」
ランティスが問う。

「覚悟だ…?」
「悲壮な伝説の内容を知る覚悟だ」
「…だがそれが何故覚悟になる?」
「セカイアの伝説はセフィーロの伝説に似ている。似すぎているんだ」
「…言ってたな…そんなこと…」
リームは少し躊躇いがちになった。

「セカイアの伝説がセフィーロの伝説と同じく悲しい伝説の可能性を、俺たちは否定しない」
フェリオが凛とした表情で言った。

「…!!」
リームは考える事にした。





「すまない、心配はない」
クレフが住民の問いに答えた。

「しかし!!」
「ただの恋煩いだ」
『はぁ?』
クレフはドンピシャかつぼやかせる表現を…。

「恋愛は難しいものでな。最も不安になりやすいものの一つだ」
「し、しかし…」
「たかが恋愛で、と言いたいか」
「え、えぇ…」
「だが、その愛が深ければ深いほど、不安も大きくなるものだ」

伝説の関係者はそれに気付いてなかった。
クレフのたとえ話はエメロード姫とザガートの悲恋である事に。
魔法騎士はもう自分のことだと分かっていた。
だが、クレフの表現の例えがあの二人だとは思いもしなかった。

「じゃぁ俺たちにも教えて下さいよ!!」
「他人が関わればどうなるという問題ではなかろう」
「うっ…」
「ならば、恋の成就を祈るのみ、だ」
「は、はぁ…」

通信はそこで途切れた。

「姫…ザガート…」
彼のポツリという言葉を聞けたのは光と風だけだった。

『……』

「さて、帰るか」
クルリと振り返ったクレフは笑顔を取り戻していた。
あ、と気付き、光達も頷いた。


「どういうこと…かしら…」
海はポツリと呟いた。

『ウミ?』
タータとタトラは首を傾げた。

『……』
カルディナとラファーガは言いたい事が分かった。

「クレフ…あなたは一体…」

【運営会社「パラダイムシフト」サービス】

無料ホームページ   携帯ホームページ   無料ホームページ作成   レンタルサーバー   ブログ   ホテル   アンドロイド   評判   Timesell   格安国際電話   宿泊料金比較