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※ 一泊クルージングからの帰り。私が今回お世話になったルピナス船上から撮影
したもの。無風に近く,バカみたいな晴れ。ふと,太宰治『富嶽百景』の有名な一節 を思い出しました。 「…ここから見た富士は,昔から富士三景の一つに数えられているのだそうですが, 私はあまり好かなかった。好かないばかりか,軽蔑さえした。あまりに,おあつらえ むきの富士である。真ん中に富士があって,その下に河口湖が白く寒々と広がり, 近景の山々がその両袖にひっそりとうずくまって湖を抱きかかえるようにしている。 私は,一目見て,狼狽し,顔を赤らめた。これは,まるで,風呂屋のペンキ絵だ。 芝居の書き割りだ。どうにも注文どおりの景色で,私は恥ずかしくてならなかっ た…」。 |